育毛におけるタバコの悪影響について
育毛に取って大事な事は、まず頭皮の環境を整える事だと思います。
これが出来ていないと、いくら高価な育毛剤やシャンプーを使用して、一生懸命改善に励んでもあまり効果はないと思います。
薄毛や抜け毛の仕組みを知ることで育毛剤の効果が期待できるのです。
畑に例えると耕したり、肥料を加えたり、水を与えたりと、収穫にはかなりの手間が必要です。
荒れ果てた土地には作物一つ育ちません。
育毛も同じです。
ここからが、育毛におけるタバコの悪影響についての本題です。
育毛にとって、最も悪影響を与える嗜好品にタバコが上げられると思います。
前述の畑での作業に例えると、水やりや肥料の投入を阻害する働きに相当します。
喫煙すると体温が下がります。
単純に全身への血液のめぐりが悪くなると想像出来るでしょう。
特に末端への血流低下には影響大です。
頭皮に栄養を運んでいるのはなんでしょうか。
そうです、血液です。
タバコを吸うという行為は頭皮及び毛髪に取り入られるはずの栄養素の大半を遮断する事になります。
さらに詳しく説明していきましょう。
喫煙すると言う事は体内に煙(一酸化炭素)を取り入れると言う事。
体内に取り込まれた一酸化炭素は、血液中の赤血球の中にあるヘモグロビンと強力に結合します。
これがなぜ、血流に悪いかと言うと、通常、このヘモグロビンには酸素が結合しています。
そうです、ヘモグロビンが体内に酸素を供給しているのです。
一酸化炭素はヘモグロビンと酸素を引き離し、自らと結合して体内を巡ります。
その結果、酸素不足になった細胞と体はもっと多くの赤血球を作り出して酸素不足に対処しようとします。
この結果、血液成分内のバランスを崩すほどに増殖した赤血球が血液の流れを阻害します。
いわゆる血液ドロドロと言われる状態です。
もう一つ、全身の血流を阻害するタバコの成分があります。
皆さんも知っていますよね。
そう、あの有名な代表的タバコ成分「ニコチン」です。
ニコチンは非常に中毒性が強いのは知られていますが、具体的に血液や血流に及ぼす影響とはなんでしょうか。
あまり知られていないと思いますが、ざっくりと説明すると血液中の一成分である血小板をベトつかせる作用があります。
元々、血小板どうしは結合しやすいのですが、ニコチンの力でさらに粘着力を増して結合力を高めます。
そして、どんどん血小板が結合して大きくなってしまう(簡単に言うと血の塊になる、血栓とも言う)と、その塊が血管を塞いで血流も低下します。
一酸化炭素とニコチンだけでも、これだけ大きな悪影響を体にもたらします。
他にも身体に悪い成分が多量に含まれているので、説明出来ない不調の原因であったり、育毛に関する悪影響の一因であったりもするでしょう。
難しい事をいろいろと書いてしまいましたが、喫煙が育毛に取って一番重要である血流に多大な悪影響を与える事は理解して頂けたかと思います。
と言ってもなかなか、やめられないのがタバコやお酒等の嗜好品です。
しかし、これは私自身の体験談ですが、タバコをやめた後の頭皮や毛髪の状態はすこぶる良好です。
喫煙していた時に感じていた毛髪の根元から油が滲み出てくるような不快感もなくなったし、何よりも髪が太くなりコシが戻りました。
やはり、血行と言うのは体に取って重要なんだなと実感しています。
頭皮にも栄養が行きわたるようになったんだなと。
ヘビースモーカーの知人の家に遊びに行った時、養毛剤が数種類あるのを見て「禁煙すれば髪にはもっと良いのに」と、正直、思いました。
禁煙はつらいですが、髪にとってはメリット大です。
真剣に検討してみる価値はあると思います。